京丹波町で果樹
京都と言えばまず世界中から観光客を集める京都市が頭に浮かぶと思いますが、京都府は北は日本海までつながっています。 京丹波町ですが、その京都の山里で京都府の中部に位置し、丹波高原と言われたりもします。
昔から農業では丹波松茸、丹波黒豆、丹波栗といった丹波の名産を生む中心的地域でした。 丹波で果樹と言えば「栗」で、いわゆるフルーツのイメージはあまりないと思います。
そこで果樹農家を目指しているわけですが、京丹波町は果樹の生産地として、一般には不向きと考えられている様です。 しかし 私は「可能性は十分にある。」と考えています。 不向きと言われるのは京都府内でも「寒い」所と言われ、春の到来が平地と比べて遅いためです。 春が遅いと出荷の開始が遅くなり、一般の市況(旬になってしまうと販売価格が大きく落ち込む)ですと結構致命的と考えられています。
寒さが糖度を上げる
しかしこの寒さが高原性の気候と相まって果樹の生産に大きなメリットを生み出します。 日較差(一日の中での気温差)です。 昼に比べて夜温が低く、果物の糖度があがり、品質の良い果物が栽培できる地域なのです。
ただし、京丹波町で果樹の栽培に適した農地はあまり多くありません。 大きな産地には成り得ませんが、一農家として経営するには非常に魅力のある地域だと思います。 隣の福知山市三和町は生産農家が少ないので市場まで出回りませんが、知る人ぞ知るブドウの人気産地です。 綾部市にもスモモやブドウが飛ぶように売れる果樹農家さんがおられます。 「有名」と「おいしい」は決してイコールではないのです。
私達について
私達は何者なのか?そして、なぜ、私たちが京丹波という土地において農業を始めることになったのか?どういう思いで果樹を育てているのか、について記しています。
当園のイチジク
当農園ではイチジクを中心品目のひとつとしています。 私とイチジクとの出会いは前に努めていた農業生産法人になります。 その生産法人で果樹園をすることになり・・・
農作物の安全性
この問題については日本人の認識は少し歪んでしまっているように感じています。 このことは「農薬を使っていないから安全です。」という言葉によく表れています・・・