松穂農園

 

 

 

 

当農園ではイチジクを中心品目のひとつとしています。 私とイチジクとの出会いは前に努めていた農業生産法人になります。 その生産法人で果樹園をすることになり、私が入社した時には苗が植えつけられたばかりでした。 当時は特にイチジクに強い関心はなく「なんか子供のころに食べたことがあるなー。」という感じでした。 十分には手が回せず、何とか育てているという状態だったのですが、2年後には少し収穫ができました。 これが美味しかったのです。 いろいろな人に食べてもらったのですがみな褒めてくれました。

特にフランス料理のシェフには「料理人魂に火が付いた。」と大絶賛していただきました。 この方は食材のことを決して悪く言わない人なのですが、そうと分かっていても張り切ってしまいます。 そこでイチジクについていろいろ調べてみました。(ようやく。) 日本の市場に出回っているのはほとんどが「桝井ドーフィン」という品種ですが、実は世界には数百品種あり、日本にも数十品種が導入されています。 (日持ちや輸送性、果実の大きさから営利栽培では桝井ドーフィンが大半を占めるようになっているのだと思います。) ところが本によると桝井ドーフィンの品質評価は決して高いものではありませんでした。

また私がいた会社で栽培したのは「ブルンスウィック」という品種で、かなりおいしく感じたわけですが、本では桝井ドーフィンより少し高い評価ではあったもののまだまだ高評価の品種がたくさんあります。 ?と思い、ホワイトゼノアの糖度を調べてみました。 よい状態のときは20°を軽く超えます。 この時に京丹波町で果樹を栽培することの優位性を感じました。 この環境で、まだまだ日本では手に入りにくい美味しい品種を栽培し、お客様に販売させていただこうとしているところです。 もちろん栽培技術の向上に努めることは言うまでもありません。

栽培品目(イチジク)

ブルンスウィック

実は私が以前勤めていた農業生産法人に植わっていた品種です。 私が入社した年に植えられたのですが、面倒が見切れずにほったらかしになっていました。 それで水をやりだしたのが私と果樹との出会いになりました。 この品種ですが専門書でも「誤ってホワイトゼノアと称して導入された」とか書かれています。 生産法人でも「ホワイトゼノア」として植えられていました。 それから「生食には向かない。」とも書かれています。 ところが食べてみるとこれが美味しいんです。 食べて「うわっ、ウマ!」という感じではないのですが・・・。 ”じっくり美味い”というか、あれこれ食べていると”やっぱりこれが美味い”という感じなのです。 残念なのは劣化がとてもはやい。 冷蔵庫に一日置くと味はそんなに落ちませんが、少し見た目が良くなくなります。 2~3日経つと劣化が進み、一般にはまず流通しないと思います。 「生食には向かない。」というのはそういうことを踏まえて書かれているのでしょう。 この品種が販売できるようになったとき、京丹波町の人や京丹波町まで足を運んで下さる方。 そういうお客様にだけ販売できる商品になると思います。

バナーネ

ブルンスウィックとはある意味で対照的な品種です。 バナーネは食べていきなり「美味しい」という感じ。 その前にパカッて割った時に鮮やかな赤い実に驚きます。 当時ブルンスウィックを育てていた私はスーパーでいろんな産地のイチジクを食べてみていたところでした。 これが連戦連勝で。 そんなことで「ブルンスウィック最強!」と思っていた時に現れたのがこの品種です。 ある果樹園の直売所で買いましたが、最初は正直「ちょっと負けたかなー」。 日持ちはするようですが、皮が薄く傷つきやすいので一般にはやはり流通しにくいイチジクです。 私が苗を購入した山陽農園さんでは様々なイチジクを紹介する企画をやられていますが、そこではこの品種が一番人気だそうです。 この品種も乞うご期待です。

ブリジャソットグリース

そのまま食べてもおいしいのですが酸味がありジャムへの加工に向いている品種です。 イチジクのジャムってたまに見かけますけど材料の入手を考えるとドーフィンで作られているのが大半だと思います。 せっかく向いている品種があるのだから、 でも生でもホントに美味しいですよ。

ビオレソリエス

数年前にこの品種を栽培している農家さんがNHKで紹介されていました。 国内で栽培している農家さんの数が非常に少なく、かなりレア。 味も美味しい。 おまけにテレビで紹介されたので、知る人ぞ知る人気品種です。 問題は熟期の遅さ。 他の品種に比べて、熟すのが遅いのです。 京丹波町では穫れだしたらすぐに寒さがきて収穫終了になると思います。 でも京丹波町の人や、京丹波町まで足を運んで下さった方に少しでも喜んでもらえると思い栽培することにしました。

カドタ

日本の品種のような名前ですが、イタリアの品種です。 小ぶりですがとても甘く、ドライにも向くと言わています。 実が30g程度と とても小さな品種です。 営利栽培には向かないので出回りませんが、ぜひ松穂農園でご賞味ください。

ヨルダン

苗屋さんで試食して気に入り、栽培してみることにしました。 ただ、自分でも怪しいところがあります。 試食では片っ端から食べていったのですが、最初に食べたのがヨルダンだったんです。 そりゃあ樹上で完熟したイチジクを1年ぶりに食べたんですから美味しく感じるのは当然といえば当然で。 あと、この苗屋さんでも最近導入した品種のようです。 なのでまだ詳しいことがわからなかったり。 でもまあ、美味しいと感じたんだからやってみましょう!

カリフォルニアブラック

なんか名前で損している気がする品種です。 やっぱりイメージはヨーロッパですよねー。 さらに京丹波町でやるとなると・・・。 でもなぜ栽培することにしたかというと、単純に美味しいと思ったからです。 苗の購入前に岡山の種苗会社に行き、片っ端から試食させてもらいました。 その中で、これ美味しいと思ったのですが、なんか普通のイチジクとは食感が違います。 名前から.分かる通りで耐寒性はあまり高くないようですが、まずは栽培してみます。

ドーフィン

これが日本の市場を90%占めているとか言われている品種です。 でも専門書を読むと、品質的な評価はあまりよろしくない。 じゃあなんでそういう品種がそこまでのシェアを持つのか? この品種の有利な点は以下です。 ・大きい ・皮がごつくて輸送に強い ・わりと日持ちがする・果物とかはキロいくらで取引されるので大きいのは有利、です。 (一つの果実を収穫するまでにかかる手間は、実が大きくても小さくても同じなので。) あと一般の流通を考えると、遠方から輸送したり、収穫してからスーパー等の店頭に並ぶまで何日もかかることを考えると皮がごついとか日持ちがするというのも有利です。 でもあまり美味しくないんじゃあ・・・。 私が育てる品種は皮ごと食べるのが当たりまえです。 皮は薄くて柔らかい。 何度か噛んだら溶けてしまいます。 渋みとか口に残る感じなんか全くない。 そして甘い。 こういうイチジクを育てて、食べてもらうためにはじめています。 なので私にはあまり魅力のない品種です。 じゃあ、なんで植えたの?というところですよねー。 単に比較対象の材料が欲しかったのです。 イチジクについて色々な情報がありますが、さすがにこれだけシェアがあるとほとんどがドーフィンベースの情報ばかり。 何か問題に直面したときに自分の栽培の仕方が悪いのか、ただの品種の問題なのかがわからない。 そこがわかるようにするための比較ができるように栽培することにしました。 でも穫れたものは売りますよ。 しっかりと樹の上で完熟させて。 一般に売られているものとは全然違う味ですので。

私達について

私達は何者なのか?そして、なぜ、私たちが京丹波という土地において農業を始めることになったのか?どういう思いで果樹を育てているのか、について記しています。

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